スタイロフォームハウジングシステム
NPO 法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)+坂茂建築設計では、 将来のウクライナでの住宅需要を見据え、簡易に施工できるパネル型の住宅SHS(Styrofoam Housing Sytem)の生産を現地で計画しています。SHS は、スタイロフォームと呼ばれる押出発泡ポリスチレンの断熱材の外側に、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP = Glass Fiber Reinforced Plastic) を巻いた軽量パネルを用いた専門の技術者でなくても簡単に組み立てができる住宅システムです。昨今の建築資材の高騰の影響を受けにくい分野の材料を用いることで手頃な価格での提供を目指します。また、パネルの制作にあたっては、現地工場でウクライナ難民を雇うことで雇用機会の創出を担います。
[協働] 大和リース株式会社
ウクライナ
2023年6月30日、ウクライナ西部のリヴィウで、SHS(スタイロフォームハウジングシステム)のプロトタイプが完成した。SHSは断熱パネルに巻かれたGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)で作られ、軽量で簡単に建設できる。このプロトタイプは、約1,300人の避難民が住むリヴィウに建てられた。この施設は、子供たちが音楽や絵画を学ぶための教室として使用される。
サポート:JICA、日本交通技術株式会社
協力:Jerzy Łątka archi-tektura.eu、AVR Development、リヴィウ市、ヴロツワフ科学技術大学、Foundation Manus
ポーランド
2022年9月16日、ヴロツワフ工科大学の学生によりSHSモックアップのための準備が行われました。
Team
– Hubert Trammer
– Daria Pawłosik
– Jerzy Łątka
– Artur Jörgen
– Students of the Wroclaw University of Technology
2022年9月27日ヴロツワフ工科大学が中心となってSHSのモックアップを建設しました。
ウクライナ
2022年9月26日、リビウ市長のAndriy Sadovyi(アンドリー・サドヴィー)氏と面会し、意見交換を行いました。
モックアップ
協働:大和リース株式会社
2013年に大和リースと共同でガラス繊維強化プラスチック(GFRP)のパネルを構造材として使う組み立て式住宅を開発しました。
2013年4月9-10日、東京都港区のアークヒルズ・カラヤン広場でモックアップを展示しました。