マルチ・ハウス

フランスで初めて建設された労働者用低層住宅の隣に建つ集合住宅。隣地の低層住宅の十字型の壁をシェアする4軒ずつのプランを参考に、敷地の中央に南北を分けるシェア・ウォールを配し、その両側に12軒の住宅を配置している。そしてバスルーム、キッチン、収納を各ユニット共通のコンテナボックスとして積み上げ、その間をリビングルームや寝室としている。集合住宅的良さと独立住宅的良さをあわせ持つ、隣地の古い住宅部のコンテクストをくみ取った街並みを形成している。

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