避難所用・紙の間仕切りシステム
NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークおよび坂茂建築設計では、ウクライナの近隣諸国へ逃れた難民が避難する施設で避難所用・紙の間仕切りシステム(Paper Partition System、以下PPS)の提供を開始しました。紙管でできたフレームに布を掛けてできるシンプルなパーティションで、災害時の避難所で生活する人々のプライバシーを確保するためのものです。これまでに、東日本大震災(2011)、熊本地震(2016)、北海道地震(2018)、九州南部豪雨(2020)など多くの災害で利用されてきました。
POLAND
Supported by
プシェミシル ”ウクライナの家”
Team
– Hubert Trammer
– Dominik Pękalski
– Hanna Dzielińska
– WLila Kalinowska
– Tatiana Nakonieczna
– Jaga Hryniszyn
– Dane Kostin
ヤロスラフ近郊 ウニタテム財団
Installation was coordinated by Hubert Trammer.
スウプスク 難民センター
Installation was coordinated by Hanna Dzielińska and Dominik Pękalski
Team
– Katarzyna Dobkowska
– Agnieszka Wardowska-Pucułek
– Rafał Jeka
– Tomasz Stepnowski
– Adam Kiwior
– Maciej Araszkiewicz
– Ośrodek Sportowo
ポーランド北西部 スタロガルド・グダンスキ
Installation there was coordinated by Hanna Dzielińska and Dominik Pękalski
Team
– Hanna Dzielińska
– Dominik Pękalski
– Anna Lembicz
– Jolanta Massella
– Tomasz Czaja
ワルシャワ ビエナーレ・ワルシャワ・ギャラリー
Installation there was coordinated by Dominik Pękalski
UKRAINE
Installation there was coordinated by Oleksii Vorstikov, the architect from Re+ office.
リビウの避難所
リヴィウのリセウム・グロノ
ウマンの大学内の体育館
ウマンのスポーツスクール
リヴィウの48番学校
チェルヴォノフラートの8番学校
SLOVAKIA
コシツェ ヴォヤニ発電所 – コシツェ
スロバキアのコシツェにあるヴォジャニー発電所に間仕切りが20ユニット設置されました。
Team
– Mária Benacková Rišková
– Ľubica Šimkovicová
– Creative Industry Košice, n.o.
– Asociácia Samaritánov Slovenskej republiky
– LAVACOM
– Martin Beňák
Supported by
ブラチスラヴァ
スロバキアにおける支援は、New European BauhausのオフィシャルパートナーであるManifest2020とPassive House Institute Slovakiaを主宰するĽubica Šimkovicová氏の協力のもと、3月27日にブラチスラヴァの避難所に39ユニットのPPSを設置しました。
Team
– Ľubica Šimkovicová
– Mária Benacková Rišková
– Dana Kleinert
– Peter Morgenstein
– Lucia Senderáková
– Kateřina Tesařová
– Laura Zolnianska
– Anatolii Kliuchka
– Anton Arlamov
– Jozef Šefčík
– Adam Kalina
– Alica Durbáková
– Alžbeta Ďurecová
– Nora Naddourova
– Ilona Fedosieieva
– Yelyzaveta Bataron
– Artem Nikipelov
– Yelyzaveta Frundina
Supported by
Photo : Ľubica Šimkovicová
GERMANY
ベルリン テーゲル空港
5月4日、ドイツ、ベルリンの閉鎖されたテーゲル空港に設置されたウクライナ難民施設で、施設運営者を前にPPSのデモンストレーションを行いました。他の間仕切りに比べて、PPSのコストや実用性が理解され、導入についての検討をしています。
FRANCE
パリにおける設置は、Shigeru Ban Architects Europeのスタッフとベルサイユ建築国立学校のボランティアの学生により行われ、パリ10区のGymanse Marie Paradisに計48ユニット、パリ12区のGymnase Victor Young Perezに計28ユニットのPPSを設置しました。
Supported by
パリ第10区 – ジムナーズ・マリー・パラディ – パリ第10区
パリ第12区 – ジムナーズ・ヴィクター・ヤング・ペレス
Photo:Voluntary Architects’ Network
UKRAINE
ウクライナにおける支援は建築家のMykhailo Schevchenko氏、Oleksandr Anisimov氏、Oleg Drozdov氏の協力のもと、Livivにある獣医大学、Galchyna体育館で設置を行いました。
Team
– Mykhailo Schevchenko
– Oleksandr Anisimov
– Oleg Drozdov
Supported by
Photo:
1: Mykhailo Shevchenko
2: Andrii Holovchenko
3-6: Andr Golovchenko
POLAND
ポーランドにおけるPPSの支援は、建築家 Hubert Trammer氏(フォンデアライエン欧州委員長のイニシアチブによるNew European Bauhausのメンバー)およびJerzy Latka氏(ヴロツワフ工科大学)らのグループによって進められています。
Team
– Hubert Trammer
– Jerzy Latka
– Agata Jasiolek
– Weronika Abramczyk
– Hanna Dzielińska
– Dominik Pękalski
ヘウムの元スーパーマーケット
3月11日、ウクライナ国境付近に位置するChelm(ヘウム)にある元スーパーマーケットに319ユニットのPPSの設置を行いました。翌12日から難民の滞在施設として利用が開始されました。PPSはヴロツワフ工科大学のヴェロニカ・アブラムチクさん率いる学生によって設置されました。
Photo: Voluntary Architects’ Network
ヴロツワフ鉄道駅
3月12日、ブロツワフ中央駅に60ユニットのPPSの設置が行われました。設置は建築家Agata Jasiolekを中心にブロツワフ工科大学のボランティアの学生によって行われました。
Photo: Maciej Bujko
ヴロツワフ科学技術大学のプロトタイプ
PPSの設置を行う前の検証として、地元の紙管工場に発注した紙管を使ってPPSのプロトタイプがヴロツワフ工科大学で製作されました。1ユニットのサイズを2.3m x 2mとしました。
Photo: Jerzy Latka