能登地方地震支援プロジェクト

VANでは2023年5月5日に発生した能登地方を震源とする地震への対応として、避難所の視察、紙のログハウス建設の提案を行いました。

2023/6/3-4 紙のログハウス建設

正院町地区で解体が決まっている住まいを訪問した。母屋は築80年で、今回の地震での被害が大きく解体を決めた。トイレなど現状の水回りが利用できることから、家の前面にある庭先にトルコで建設した紙のログハウスを1棟建設する提案を行った。
建設には金沢工業大学、芝浦工業大学、慶応大学SFCの学生も参加し6月3〜4日にわたり現地で建設を行った。3.6m x 6mの紙のログハウスを計13時間かけて建設した。


2023/5/16 避難所の視察

避難所となっている珠洲市立正院公民館で、泉谷珠洲市長と面会した。
ここには避難所用・紙の間仕切りシステム(Paper Partition System)が設置されている。先日まで近隣の小学校が避難所となっていたが、こちらへ移転した。小学校ではワンタッチ式のテントが設置されたが、テントだと天井が近くて窮屈に感じたとのこと。
市長より、仮設住宅の検討を開始するが、現在の住まいを離れてもいいという被災者が少ないので、うまく仮設住宅への移行が進むか懸念があると説明を受けた。


2023/5/16 被災状況の視察

5月16日、今月5日に発生した能登地方を震源とする地震によって被害を受けた珠洲市への視察を行なった。被害は正院町の地区内で全壊した建物が数棟見受けられた。
一方で、危険と判定された住宅でも引き続き人が住んでいること、倒壊していない建物でも、多くの建物が構造的に大きな被害を受けており解体するものが多いことが分かった。

All photos by Voluntary Architects’ Network

image_pdf