韓国 紙の仮設住宅 プロトタイプ 

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この仮設住宅は、紙管を柱とし、韓国の伝統的な紙である「韓紙」で仕上げたペーパーハニカムボードをモジュラー型の壁パネルとし、紙管を屋根構造としたシンプルな構造だ。すべての材料は軽量で取り扱いが容易であるため、熟練した職人や建設業者なしでも建設が可能だ。韓紙は、部屋の温度を調整し、湿度を吸収する効果があることから、小さな工芸品からドアや窓ユニット、内壁や床の仕上げに至るまで、さまざまな用途がある。このプロトタイプは韓紙の優れた特性を活用し、また紙の潜在能力を探求している。

容易な解体と再設置についても、設計段階で考慮されている。すべての部品は簡単に解体でき、同じ部品で再組み立てが可能だ。基礎は、短期間のために永続的な材料を使用しないため、鋼鉄やコンクリートではなく、環境に優しく費用効率の良い「マッコリ」のケースで構成されている。また、モジュラー型の壁ユニットと柱を追加することで、必要に応じて住宅のサイズを拡張することもできる。