ラ・セーヌ・ミュジカル

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敷地は、パリ西郊外のセーヌ川に浮かぶセガン島。4000席の多目的ホールと1150席のクラシック音楽ホールを中心に、室内楽用の小ホールやコーラス学校などが入る複合音楽施設である。川に沿う敷地は、島のマスタープランを作成したジャン・ヌーベルの考えに従って、エッジをコンクリートの壁で囲い、その中に巨大な多目的ホールを融合し、ランドスケープで覆った。壁は、島の先端に行くにつれ徐々に低くなり、水面の上に木造六角グリッド構造の卵形クラシック音楽ホールが浮かぶ。木造グリッドのファサード沿いには、太陽方位に合わせて移動する帆のような巨大な三角形のソーラーパネルを設け、効率的に発電し、背後のロビーガラス面を遮光することができる。