鋭角の傾斜地という複雑な敷地に、今後の分筆を加味し更に制約が付き、結果的に三角形の建設可能なエリアが与えられた。三角形という無駄なスペースを作らず柱や壁を配すのが困難な平面に対し、プランの自由度を確保するため、RC造のワッフルスラブと木造スペースフレームの屋根を用いた。ワッフルスラブは、変形しない三角錐の型枠とすることで通常の矩形より補強の費用を減らすことができ、そして何よりも美しいパターンの天井ができ上がる。屋根の木造スペースフレームは、RCワッフルスラブと同じジオメトリーとし、コンクリートと木という異なる素材を使いつつも、建築全体のハーモニーを作り出している。