アイビー・ストラクチャー ２

建物の周囲のアイビーの壁が外構的スクリーンとしてだけでなく、本体の主体構造も担っており、このアイビーという植物自体の何か別の構造体に頼らないと自立できないという特色がこの建築の特性を表している。単純な正方形平面の4隅とテラス部分を周囲のアイビー・スクリーンのフレームと結び、水平力を負担させている。これにより正方形平面に９スクエア・グリッド状に配置した丸柱は水平力を負担せず、柱径が最小限となり、将来の変更に対するフレキシビリティーを確保している。