緑豊かな公園や、隣接する神社の桜の大木を臨むことのできる立地条件に呼応し、道路斜線制限からくる、ゆるやかな曲線を描く集成材が、柱・梁となって主要構造を担い、開放的な空間を演出している。設計においては、特に螺旋階段と、それに付随する落下防止の可動ドア、および、天板が吹き抜け空間の間仕切りともなる机のデザイン検討を繰り返した。空間を緩やかに仕切りながら、安全かつ容易に取り扱うことのできる可動ドア、机のシステムについては、材料、構法などあらゆる観点からのスタディを経て、実際の施工まで学生の手で行なった。