山形県鶴岡市に建設した約150室のホテル。庄内平野の美しい水田の風景を壊さず、水田を残したまま建築を配置させるため、ホテルのそれぞれの機能に合わせた3つの別々のシステムの木造建築をいくつか散ばせて配置した。150室の客室は水田の中にスケールが巨大すぎないように2階建の3つのクラスターに分けて配置した。3つの客室棟の中央の共用棟は、軽やかに水田に浮かんでいるように一階部はRC造のピロティ―とし、その上にRC造のコアと鉄骨の柱とLVLの耐力壁を配置し、その上に集成材の折板屋根を載せた。大浴場の屋根は、ポンピドーセンター・メスの屋根と同じ、各ジョイントに2方向の材しか交わらないよう六角形と三角形のジオメトリーを、上・下弦材が木片で構成されたフィーレンディールトラス状の竹を編んだ帽子のような構造のドームとした。