瀬戸内海に面する4.6haの敷地に、美術館、ヴィラ形式の宿泊施設10棟、レストラン棟から構成される施設である。海岸と平行に敷地のほぼ中央に、長さ180m、高さ8.5mのミラーガラスの壁を建て、その反射でランドスケープが倍増される効果をつくり出した。ミラーガラスの壁の前面には水盤を設け、水盤上には、瀬戸内海とそこに浮かぶ島々をイメージした、8棟のカラーガラスに覆われた可動展示室を設置した。それらは展示のストーリーにより配置を変えられるように、台だいせん船の技術を使い、水かさを上げることで浮力で浮かせ、ふたりで牽引して移動できる。
宿泊施設のレセプション棟の構造には、新たに開発したエンジニアリングウッド「木製L型アングル」を採用した。10棟のヴィラは連泊や再訪の楽しみづくりとして、すべてデザインを変えている。そのうち4軒は、初期に設計したヴィラの代表作である「ダブル・ルーフの家(1993)」、「家具の家 No.1」(1995)、「紙の家」(1995)、「壁のない家」(1997)を再建させた。さらに「十字壁の家」は、学生時代に大きな影響を受けた、クーパー・ユニオン建築学部長のジョン・ヘイダックへのオマージュとして設計したものである。
下瀬美術館








レストラン


SIMOSE ART GARDEN VILLA



















