本計画は、客室数250室の五ツ星リゾートホテル。敷地は、約250mを直接ビーチに面し、約300mの奥行きがある四角い形状。全客室は海に向かって配置し、6層から1層まで高さを変化させることにより、密度の異なる3つのゾーンをつくり出し、客室タイプに応じたゾーニングを行った。構造は、施工品質が高く、工期短縮も図れるというメリットから、均一な筒状の形をしたプレキャストコンクリートユニットによる積層工法を提案。構造的な合理性、求められる客室タイプの違い、またユニット同士に挟まれた空間の有効利用を十分に考慮しながらユニットを積み重ねていくことで、単調ではない様々な空間を創り出している。