インフィニット・リゾート モルディブ

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このInfinite Resortの特色は、この施設が、海や緑の自然と“無限に”連続して溶け込んでいることである。従来のリゾート施設の設計では建物を設計、配置し、その隙間に水や木を配置する方法を取るが、我々の計画は、まずランドスケープデザインを考え、水面と陸の関係や、地形と植栽やオープンエリアの関係を、この場所性を生かすようにデザインした。そしてその自然の中に個々の施設を注意深く設計、配置していった。それ故に、個々の施設は、いかに内外の空間を連続させるか、内外の間に居心地の良い中間領域を生み出すかに最大の工夫が施されている。 建築は多くのCOI2を排出する業種である。建設工事はエネルギー消費量が多く、材料の製造や輸送、施工過程に多くのCO2が排出される。そこで本計画では、様々なプレファブ工法や軽量の建築材料やリサイクル材を使い、輸送、現場施工、廃材を最小限化することにより、最小限のエネルギーと材料により、最大限の心地よい空間を生み出すイノベイティブな工法・構法が採用されている。 これらの計画上の配慮により、多くの開発計画が商業的な意味での“サスティナビリティ”をレッテルの上での売り物としているのに対し、真の行為、価値としての環境に共生した、精神的、肉体的にリラックスできる場所を作り出した。