無垢杉の家

これまでいくつかの作品で、ミース・ファン・デル・ローエの作品をテーマにコンセプトを練り上げてきた。今回の「無垢杉の家」もそのスタディーの延長上のコンセプトで考えた。ミースがコンクリートそしてブリックを構造と、間仕切りとして使った壁を、内部空間からランドスケープへと空間のシークエンスを繋ぐ装置としたように、この作品では無垢の杉材の壁とスラブ(天井・屋根)によって部屋ごとに様々な景色を切り取った。壁は景色を切り取るだけでなくこの敷地では、隣家や道路を隠す役割も担っている。 

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