ししいわハウス

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軽井沢の敷地を訪れると、そこは美しい樹木が生い茂る軽井沢ならではの林であった。まず思ったのは、この樹林を切らずにそれらの木々の透き間に建物をそっと挿入する事であった。それ故に、建物のうねった形も幅も長さも、この敷地の樹木の状況によって、これしかない無二の形態が自然に導き出された。このルールのないすべての曲率が違う形を合理的に構造化する方法として、PHP(Paper Honeycomb + Plywood)パネルを使うことが最適であった。既存の樹木の位置により偶然出来上がった有機的な形の建築にこのような複雑なクラスターを作り上げたおかげで、すべての部屋は様々な景色やテラスを持つので、何度来ても異なる特色の部屋を楽しむことができる。家具や照明器具もこれまでデザインしたオリジナルで統一した。