女川町紙のアトリエ

日本画家の千住博氏から女川町に寄贈されるアトリエの設計を行った。仮設住宅を多層にすることでできた野球場内のスペースが敷地となっている。直径336mmの紙管を木製ジョイントで接合した片流れのフレームをおよそ1.2mスパンで10フレーム立ち上げている。フレームとフレームの間には棚を配し、収納や展示に使用できると同時に、棚の背板によってフレーム同士の変形を抑えている。外壁仕上げはポリカーボネート製の波板とし、北側壁面の一部にハイサイドライトを設けて柔らかい自然光を取り入れている。

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