新香川県立体育館

敷地から瀬戸内海を見ると、海に浮かぶ小島が美しい。その中でも丸亀島と絹島を見た時、メインアリーナとサブアリーナでできる大小のツインドームが思い浮かんだ。“絹島”そう、繭のような一本一本が強い糸でできた軽い白い構造体が相応しい。軽い構造体を作れば、杭が不要になり工期も工事費も削減できる。そこで、これまで試行錯誤してきた炭素繊維を使ったCFRPの軽量構造を思いついた。四国には世界最大の炭素繊維工場もある。ツインドームの入口には、絹島のような、そして讃岐かがり手まりのように炭素繊維を巻いた球体ドームを置く。そこにはメイン入口(2階)へのスロープがあり、展望台やインフォメーション施設が入る。これはツインドームへの象徴的なエントランス・パビリオンとなるだろう。

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