ジュネーブ赤十字国際委員会メモリアル

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赤十字国際委員会本部の東側、木々が植わった斜面から球形のガラスが姿を現す。 この球体は私たちの地球を象徴している。 構造を単純化するために、完全な球体ではなく、サッカーボールのような六角形と五角形の平面の組み合わせで構成し、全体の剛性を高めるためにこれらの平面はそれぞれ頂点を結ぶ斜材が挿入され、六芒星と五芒星のパターンを生み出している。これらの幾何学図形は、米国、中国、イスラエルなど多くの国旗の構成に見られる。 赤十字は創設以来、その人道的使命の過程で、世界中の国家間の衝突の犠牲となり、多くのメンバーを失ってきた。この施設は任務の中で命を落としたメンバーをしのぶための場である。それぞれの国を象徴する幾何学的な図形を並置することで、世界平和を象徴する地球儀を再構築するという提案である。 唯一の再生可能な自然素材である木材を構造体に選んだのは、この記念碑に、地球の存続に関わる、環境的側面を持たせたいという願いが込めたからである。 空間の中心には、回転軸に固定された直径7.5mの地球儀を据えた。この地球儀は多数のガラスレンガでできており、それ自体がゆっくりと回転する。レンガのひとつひとつにエッチングを施すことで全体として世界地図が描かれ、犠牲者の名前が、彼らが姿を消した場所に刻まれている。 ビジターは、なだらかなスロープを上って頂上まで行くと、突然視界がひらけ、レマン湖、遠くの風景、そして天空のパノラマを目にし、地球上における自分の存在を再確認する。